ラスプーチン
ロシア革命によって倒されるロマノフ王朝末期に国家を支配できる程にまで上り詰つめた大魔術師。
本名グリゴリー・エフィモヴィッチ・ラスプーチン。元はロシアの百姓だったが、若くして修道僧になった。
ラスプーチンは特異な治癒能力を有しており、時の皇帝ニコライ2世の息子アレクセイの血友病を治癒したことで、アレクサンドラ后妃の絶大な信頼を得ることになる。第1次世界大戦で皇帝ニコライ2世が出征している間は、アレクサンドラの顧問として内政にもかなりの影響を与え、人事まで操るようになった。そこで、こうした振る舞いを不満とする貴族たちが、彼の暗殺を図った。
1916年、ラスプーチンは暗殺を計画した貴族の自宅で、青酸カリ入りのケーキ(ワインという説もある)を振る舞われ、警棒で何発も殴りつけられ、更にその身体には弾丸11発が打ち込まれた上で、川に投げ捨ててやっと死んだという。